2005.10.8 〜 10.16

 

 
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出発〜ストックホルムへ ビヨルクリーデンで珍事? キルナへ舞い戻る
久しぶりの空振り 不調は続く。。。 帰国


10/9 ストックホルムからキルナへ

ストックホルムは、天気もよく秋っていう雰囲気がいっぱいです。
気持ちのよい朝を迎えてキルナへ移動します。
10時発のSASの国内線に乗り込みましたが、いつまでたっても動く様子がありません。
後ろの扉が故障??何度かアナウンスがあったあと、結局別の機材にするから降りてくれって。
なんだぞー、もっと早く点検しといてよぉーー。

結局1時間ちょっと遅れて出発。キルナには1時間半で到着です。
ここから車で10分ほどのキルナ駅まで行ってビヨルクリーデンに向かいます。
ローカルな空港なので、予約以外のフリーのタクシーはいません。
空港の専用電話でタクシーを呼び出します。
無事キルナ駅に到着したけど、次の電車まで3時間くらいあります。。
そう、一日に4本くらいしかないのだ。
ビールでも飲んで待ってようと思ったけど、駅の横にあったKIOSKは営業をやめてしまったみたいだし、
隣のホテルのカフェもこの時間は閉まっている。。。
荷物が重くて移動するわけにいかないので、しかたなく待合室でひたすら待つ。
やっと電車に乗り、1時間半ほどでビヨルクリーデンへ。
天候は雲が多くていまにも雨が降ってきそう。

このビヨルクリーデンというところはアビスコ国立公園に隣接していてとても綺麗なところだけど、
ホテル以外何もないようなところなので、当然タクシーなどいません。
呼んだとしても何時間待つことやら?
駅の看板にホテルまで400mと書いてあるので、頑張って歩くことにしたんだけど、これは無謀だった。。
ホテルはかなり高台にあり、そこまでは砂利道の上り坂。
スーツケースはそれぞれ20kg以上あるし、キャスターは意味ないしで、登るのが無茶苦茶大変(^^;
5m進んでは一休みを繰り返し、もうこれ以上動けな〜いというところでやっとホテルのふもとにたどり着いた。
ここにはキャビンが立ち並んでいるけどまるで人の気配はなし。ホテルはさらにこの上のほうにあります。
天気はどんどん悪化し、雨がパラパラ降りだしてきました。
とりあえずスーツケースを置き去りにして、ホテルに助けを求めに行くことに。
しかーし!なんとホテルは真っ暗でカギが閉まってます!
ドアの張り紙にはCLOSEDなんて書いてあるし! ゲっーーー、、やってないじゃん!
念のためホテルへ電話をかけて見たけど、テープのメッセージが同じようにCLOSEDを伝えているだけで
人は出ません。。。。どうなってんのさー??
ここはほんと山奥でこのホテル以外民家さえも無いようなところなのに。。。
二人の頭には、まじで野宿?、、、という言葉が浮かびはじめた、、、
別の町に移動するにももう電車は無いし、タクシーで移動出来るような距離ではないのです。
と、そのとき遠くに犬を連れたおばさんを発見!
とりあえずそのおばさんに聞いてみることに。

「そこのホテルに泊まりにきたんだけど閉まっていて誰もいないんです、、」
「あら、ホテルは今の時期は営業してないのよ。」
「えぇぇぇ!ちゃんと予約してあるのに。。。。」
「そんなバカな?予約した紙は持ってるの?」
「はい、これです。」
「まあ、ほんとだわ。なんてことでしょう。電話で聞いてみてあげるわね。」

と言って、どこかに電話してくれています。
スウェーデン語だから何を言ってるか分からないけど、予約番号や日程を伝えてるみたい。
そうこうしているうちに雨と風が強くなってきたぞぉ。。
おばさんの話によると、ホテルの人が私たちが来る日程を勘違いしていたらしく、
今は休業期間なのでホテルに泊まることは出来ないそうです。
でも、今からはどこにも行くことが出来ないので、そこのキャビンで良ければ
今日だけ泊まれるようにするけど?とのありがたいお言葉。
もちろんYes!Yes!Ye----s!です。これでなんとか野宿は避けられたみたい。

カギを取ってくるからここで待っててね。と言っておばさんは去っていきました。
助かった〜。あのおばさんってキャビンのオーナーさんなのでしょうか、、、
暗くなる寸前だったし、あの人に会わなければ、、、、(^^;
10分ほど待っていると、すでに嵐のように雨風が吹き荒れてきて、一台の車がやってきました。
中から別の女性が出てきて駆け寄ってきました。そしてしきりに私たちにおわびを言ってます。
どうやら予約を受けつけた人のようです。後で考えるとどうもマネージャーのような人らしい。
私たちがここまでスーツケースを引きずってきたと聞いて頭を抱え込み「おーまいがっー」って仕草で
さらに恐縮した様子です。
そしてすぐにキャビンに案内してくれて嵐の中の野宿を経験せずに済んだのでした。
キャビンは新しくて綺麗だし結構広々していてとっても良い感じです。
電子レンジや調理器具も揃っていて文句なし。
私たちはホテルよりもこういったところのほうが好きなのでかえって好都合だ。
でも、3泊の予定で来ていたので明日からどうしよう。。。。
お姉さんに、私たちは3日後からキルナのホテルを予約してあるんだけど、明日からそこに泊まれないか
聞いてみてくれませんか?とお願いすると「オフコース!任せて頂戴!」と快く了解してくれた。
まぁ、それくらいは当たり前だよねー。
お姉さんはいったん戻ったあと、これで少しでもロマンチックな夜を過ごしてね!
とキャンドルとワインのボトルを持って来てくれた。
向こうのミスとはいえ、いたれりつくせりでとっても優しい〜。
食料は日本から大量に持参してきているので全く問題なく夜のディナーを迎えることとなった。
ひとだんらくして落着くと、逆に貴重な体験が出来たことがなんか嬉しくなってくるのが不思議だ(笑)
予約が入ってなかったってことは良く聞くけど、ホテルがやってなかったってのは聞いたことがない。
しかも、こんな山奥で、、、(^^;
あの犬を連れたおばさんに出会えたことを心から感謝しまーす。

外は嵐はますますひどくなってきて、本日のオーロラは絶望的だったので、ほどほどに飲んで寝ることにした。
ところが2時頃気になってふと外を見ると、ものすごい星空になっています。
外に出てみると、うっすらとオーロラも出ているじゃないですか!
活発にはならなかったけど、私たちのために挨拶しに来てくれたみたいで、ちょっぴり感動の夜となったのでした。

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